2010-09-07

Mac における円とバックスラッシュ

非 Mac 環境から Mac 環境へ移ると、いろんな差異が発生しますね。
Emacs で正規表現を書いていたところ、なぜかエスケープシーケンスがちっとも効かない。

/(.+)[¥s]+(.+)/ # 実際はすべて半角

こんなシンプルな抽出なのにちっとも機能しない。どういうことだと色々悩んでいたところに、1つの疑惑が。

「ひょっとすると円とバックスラッシュは別コードで示される文字なのでは。」

別所(ターミナル)ではそのまま表示されているバックスラッシュをコピーして Emacs に持ってきたところ、しっかりと画面上にはバックスラッシュが掲載される。そのまま正規表現に利用すると見事マッチ。

で、改めて調べたところ、Mac の日本語キーボードでは以下のような入力になるとのこと。

  • 円は「¥」キー
  • バックスラッシュは Option +「¥」

Windows, Linux で今まで当たり前のように使っていた「エスケープ等に利用するためのバックスラッシュ」は円とイコールの扱いだったし、キー入力も¥キー1つでOKだった。それが Mac ではこの違い。そして何が驚いたって、これが Mac ユーザには「バックスラッシュは Option +¥ で入力すべき文字」ということが当然のことだったという。

「じゃあ円(¥)は何に使うの?」と聞くと、「少なくともコードには必要ない」ということだったので、既に導入済みのキーボードカスタマイズソフト KeyRemap4MacBook で¥キーでバックスラッシュが入力されるように変更したのでした。Windows の窓使いの憂鬱並に、既にマストソフトウェアです。

2010-09-03

株式会社フィードテイラーに入社しました

ご無沙汰しておりました。
以前から表立っての活動やアウトプットがめっきりなくなってしまっていましたが、このたび記事を書くべき報告がありまして帰ってきました。

9月1日から株式会社フィードテイラーで働くことになりました。

同社は iPhone/iPad アプリケーションの開発を主力事業としてやっておりますが、私は主にサーバサイドのシステム構築、実装に携わることになります。これまで行ってきたWebアプリ開発の経験を活かしつつ、これからも日々邁進していくことで成長し、それが会社自身の成長に繋がればと想う次第です。


本当に近頃どうしているのかさっぱり分からない状況ではありましたが、これからは少しは何かしら表立っての活動があるかもしれません(?)

振り返れば色々あった時期もありましたが、もう少し気楽に、楽しいことが続けられれば、仕事もプライベートも充実した日々が送れるかなと。きっと。それに先駆けて自宅の開発マシン用にと MacBook Pro を買いました。はじめての Mac です。知らないソフトは多いですが結局 Unix マシンなので楽しく使っております。

それでは、今後ともよろしくお願いします。

2010-03-05

ubuntu に kumofs を導入して動かしてみた

先日えとらぼより公開された、kumofs を自宅マシンの ubuntu に導入して、動くところまでを確認してみた。Key-Valueストアを利用する機会を作ろうと考えている手前、実際のところちゃんと利用したことがなかったので、まずは基本部分から。ドキュメント通りの導入ステップと、簡単なアクセスによる利用テストのみ。

なお kumofs のアーキテクチャについてはこちらで紹介されている。

今回導入した環境は以下のとおり。

  • OS: Ubuntu 9.10 (KVM)


必要パッケージの導入

コンパイルや動作のために必要となるパッケージを導入。

$ sudo apt-get install libtokyocabinet-dev
$ sudo apt-get install ruby rubygems
$ sudo apt-get install g++

MessagePack for C/C++ の導入

MessagePack の C/C++ はパッケージがないので自前でソースから導入する。この時点でのバージョンは 0.4.2。

$ wget "http://dl.sourceforge.jp/msgpack/46155/msgpack-0.4.2.tar.gz"
$ tar xzf msgpack-0.4.2.tar.gz
$ cd msgpack-0.4.2/
$ ./configure
$ make
$ sudo make install

MessagePack for Ruby の導入

一方 MessagePack for Ruby は gem で導入。

$ sudo gem install msgpack

kumofs のコンパイル

いよいよ kumofs のコンパイル。この時点でのバージョンは 0.3.1。特別やることはなかった。

$ http://github.com/downloads/etolabo/kumofs/kumofs-0.3.1.tar.gz
$ tar xzf kumofs-0.3.1.tar.gz
$ cd kumofs-0.3.1/
$ ./configure
$ make
$ sudo make install

kumofs を動かす

アーキテクチャの紹介でもともかく分散構成が基本であることを前面に出しているし、それを実現するための方法もとても簡単なのがすばらしい。でも単一のサーバ上で構築してもなんら問題なく動く。

まずはマネージャを起動。

$ sudo kumo-manager -v -l localhost &

続いてサーバを起動。

$ sudo kumo-server -v -l localhost -m localhost -s /var/kumodb.tch &

管理ツールで状態を確認してみる。VM 稼働かどうかは定かではないけども、なんか時間がおかしい。

$ kumoctl localhost status
hash space timestamp:
Thu Jan 01 09:00:00 +0900 1970 clock 0
attached node:
not attached node:
127.0.0.1:19800

マネージャにサーバを登録。

$ kumoctl localhost attach
$ kumoctl localhost status
hash space timestamp:
Tue Mar 02 23:38:08 +0900 2010 clock 124
attached node:
127.0.0.1:19800  (active)
not attached node:

なぜか時間も正常に表示されるようになったぞ。

最後に、ゲートウェイを起動。アプリケーションはこのゲートウェイに対して通信する。

$ sudo kumo-gateway -v -m localhost -t 11211 &

使ってみる。直接つっついてみるケースと、プログラムからのアクセスの両方をやってみた。

$ telnet localhost 11211
Trying ::1...
Trying 127.0.0.1...
Connected to localhost.
Escape character is '^]'.
set foo 0 0 5
12345
STORED
get foo
VALUE foo 0 5
12345
END

$ sudo gem install memcache-client
$ sudo gem install system_timer
$ irb

require 'rubygems'
require 'memcache'

kumofs = MemCache::new 'localhost:11211'

kumofs.set 'foo', 123
kumofs.get 'foo'

=> 123